日本酒編

 
こうべを垂れる稲穂、米のひと粒、湧き上がる清らかな水。そこから生まれる「淡麗」。これが新潟の酒。現在県内には99の蔵があり、それぞれが味を守り伝えている。酒豪なら蔵巡り飲み比べ、10日あっても終わるまい。ここだけでは伝えきれない歴史と技、酒造りの四季。何よりも一つひとつの蔵の心、その酒の味わい。どの町に行ってもある蔵の、ほんの少しを紹介します。
 

県内では数多くの蔵が見学を受け入れています。お気に入りの酒の蔵へ、またはお近くの蔵へ。予約が必要な蔵もあるので、お問い合わせの上お運び下さい。県内の蔵元一覧は
http://www.newniigata.or.jp/102kura/

聖獣の名を持つ山と二筋の清流170年の伝統の辛口
かつて阿賀野川の水上交通で栄えた津川町。車窓からの景観が美しい磐越西線から見える奇観の岩山麒麟山。その名を冠した酒は代々継承された清涼な辛口。聖獣にあやかり呑む人に福をと造られる。
  麒麟山酒造
<住>東蒲原郡阿賀町大字津川字本陣場46
TEL 02549・2・3511
<HP>http://www.kirinzan.co.jp
酒造りの心がはぐくむ湧水
それは自然を次代へ継ぐ心
創業時の屋号から名を取った「久保田」で知られ、常に新潟の酒造りを牽引してきた。酒の品質はもちろん、米と水を大切にし、地元の人々との「協働」で、地域の農業と環境を守ることにも力を注いでいる。
  朝日酒造
<住>長岡市朝日880-1
TEL 0258・92・3181
<HP>http://www.asahi-shuzo.co.jp/
歴史と自然の佐渡から
海外へ飛躍するSAKE

アメリカを始め海外輸出でSAKEの普及に貢献する佐渡の蔵。中でも真野鶴は今年、その味が認められエールフランス航空のファーストクラス機内酒として採用された。そしてさらに欧州、アジアへ。
  尾畑酒造
<住>佐渡市新町449
TEL 0259・55・3171
<HP>http://www.manotsuru.com
霊峰八海山の麓
ゆったり流れる時間が育む酒

雪を頂く八海山の美しさは凛として格別。その伏流水で仕込んだこの酒もまた、凛とした透明感にあふれ清冽な雪景色が似合う。四季の変化に富んだ魚沼地方で、職人によってじっくり育てられた味。
  八海醸造
<住>南魚沼市大字長森
TEL 025・775・3121
<HP>http://www.hakkaisan.co.jp
新潟県醸造試験場
昭和5年に設立された全国で唯一、清酒専門の県研究施設。酒造好適米の開発や新しい酵母の研究、杜氏の育成になどに努め、現在低アルコール酒の商品化や海洋深層水の導入などにも取り組んでいる。
  <住>新潟市水道町2-5932-133
TEL 025・222・4568
「新潟淡麗」が生まれるまで

半ば透き通った、真珠のような米を見たことがありますか?新潟の酒造りでは、不純物の少ない米の中心部分だけを使うため、半分ほどに削ってしまうのです。粘りが出ないよう細心の注意をはらって蒸した米は麹室へ。麹菌をふりかけ幾度も丁寧にかき混ぜると元気な麹の出来上がり。甘く、どこか懐かしい香りがします。樽の中で水と酵母と蒸し米が合わせられ、発酵が始まります。厳しい温度管理の元、泡と香りで具合を見極める一時も目が離せない作業が続きます。こうしてバランスよく発酵したもろみ。これを絞れば美味しい新潟淡麗の誕生です。
 
 
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